- 生きていて意味があるのか?
- この仕事をやっても意味がないのではないか?
特に精神的に疲れている時に「意味」について考えることがありませんか?
人生や仕事には「意味」があり、幸せに楽しいものにするためにはどうしたらいいのか?
もし立ち止まり悩んでいる方は最後までご覧ください。
人生や仕事に意味を見出さなくてもいいんじゃないか【人生は暇潰し】
「諦める力」為末大著から学んだこと
今回この記事を書こうと思ったきっかけになった本があります。
この本の中でとても印象的な言葉がありました。
かくいう僕も、競技人生の前半においては、意味のある人生にしたい、意味のあることを成し遂げたいという思いが強い動機になっていた。
でも、メダルを取ったころからふと冷めだした。
僕の母が毎日近くの山を登ることと、僕が世界で三番になることの本質的な違いがわからなくなったのだ。
意味を見出そうと一生懸命考えていくと最後には意味なんてなにもないんじゃないかと思うようになった。
人生は舞台の上で、僕は幻を見ている。
人生は暇つぶしだと思ってから、急に自分が軽くなって、新しいことをどんどん始められるようになった。
たかが人生、踊らにゃそんそん、である
最終的に「意味なんてない」という結論が出る
私たちは意味を見出そうとし過ぎてはいないでしょうか?
「意味がないと頑張れない」というか、逆にいうと「意味がないものに頑張ってはいけない」と思っているのかもしれません。
ただ、意味というものは、人それぞれ違うものです。
数学のように「これが正しい答えだ!」と出ないですよね。
Aさんに取っては正しくても、Bさんに取っては正しくないかもしれません。
為末さんの母親が毎日山を登ることも、世界で三番になることも、どちらが良い悪いもなければ上も下もない。
意味を見出そうとすればするほど、思考のループに陥り、最後には「意味なんてない」という答えに行きつく。
考えに考え抜いた結果が「意味なんてない」という答えになったのだと思います。
中途半端に意味を見出そうとするのが、一番苦しいのもかもしれませんね。
行きつくところまで行ったからこそ出た答えが「意味なんてない」ということです。
意味を考えると苦しくなる
今あなたが生きている人生も辛いと思っている仕事も「意味なんてない!」と考えると、どんな気持ちになりますか?
「たかが人生・たかが仕事」と思えるようになった人は強いですよ!
ちなみに私も仕事で辛くなったら「たかが仕事」と自分に言い聞かせて心を落ち着かせています。
本当に「踊らにゃそんそん」の心境になります。
難しく考えて身動きが取れなくなるより「意味なんてない」とある意味開き直って、フットワーク軽く新しいことにチャレンジする。
どちらの人生が楽しいでしょうか?
意味という責任感からの解放
「意味なんてない」と考えて、気持ちを軽くしたところでもう少し掘り下げて考えてみます。
「意味がある」と考えると、どうしても義務感や責任感に苛まれるような感覚に陥ります。
「頑張る!」ではなく「頑張らないといけない」という感覚です。
- 仕事を頑張らないといけない
- 勉強を頑張らないといけない
- ブログを続けなければいけない
- 一番にならないといけない
純粋に「こうなりたい」という気持ちではなく「こうならなければいけない」という心境です。
最初は「金メダルを取りたい!」という目標が「金メダルを取らなければいけない」という義務や責任に変化する。
こうなると当然モチベーションは上がりませんし、良い結果になる可能性も下がるのではないでしょうか。
「〇〇したい」が「〇〇しなければならない」に変わる境目は一体何なのでしょうか?
ここでも「意味」という言葉で説明ができます。
そうならなければ自分の存在の意味がなくなる
「自分の存在」の意味を考えてしまうことで「〇〇をしなければ存在意味がない」という思考に陥ってしまいます。
オリンピックで金メダルを逃した日本人から「金メダルを取れなくてすみません」という言葉を聞くことがあります。
「誰に謝っているのかわからない」言葉でもあります。
本著でも為末さんは「勝てなくてすみません」という言葉に違和感を感じると述べています。
まさしくその通りで、当人が「金メダルを取らないと自分の存在意味がない」と考えてしまった(周りがそうさせた)結果でもあります。
- 「金メダルを取れなくても俺は俺だ!」という強い自己肯定感
- 「金メダルを取ることに意味はない」という「意味なんてない」という考え方
このいずれかの思考がないと「金メダルを取れなくてすみません」という考えに陥ります。
改めて深堀りして考えてみると
- 何があっても何を言われても、揺らがない自己肯定感
- 何があっても何を言われても、「意味なんてない」という考え方
人生や仕事が辛いと感じている人は、このいずれの考えも持ち合わせていないのではないでしょうか。
まとめ
今回は「意味」について考えてみました。
「意味」というものは人間が勝手に創り出した幻想なのかもしれませんね。
- この悲しい出来事には意味がある
- この辛い出来事には意味がある
このように深い悲しみなどから逃れる口実のために、意味を創り出したと思うようになりました。
あなたは「意味」について、どのように考えたでしょうか。
意味を追求するより「意味なんてない」と手放すことで、身軽な自分を手に入れてみてはいかがでしょうか。