会社の経営者、採用担当者の方に向けての記事になります。
- 中途採用者がすぐに辞めてしまう
- 中途採用者が思ったように働いてくれない
このように中途採用について悩んでいる経営者、担当者の方も多いと思います。
本記事は、中途採用を成功させるポイントをご紹介します。
私は転職を6回して、中途で入社する立場も数多く経験しました。
また約15年採用する側の立場も経験し、数多くの中途採用も行ってきました。
その中で得た経験や知識をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【採用担当者必読!】中途採用を成功させる重要なポイント!
中途採用する目的は会社の状況によって異なります。
新卒採用と中途採用でも目的が大きく異なります。
中途採用について、大きく2つのパターンに分けてご紹介します。
「なぜ、中途採用するのか?」
この一点にフォーカスを当てて考えることが大切です。
中途採用目的が人員補充の場合
- 退職する社員が出た
- 事業拡大のために人員不足になった
単純に数的な人員補充の場合です。
数的な人員補充の場合は、ある程度の欲しい人物像やスキルは固まっていると思います。

スキルも前任者と同等レベルか、それ以上のスキルを持った人が採用出来ればOKです。
事業拡大による採用も、足りない部分を採用する訳なので、ピンポイントで求人が出せるはずです。
中途採用目的が組織強化・立て直しの場合
マネジメント職を複数人採用しない!
- 営業が弱いから、営業を強化したい
- 管理部門が機能していないから立て直したい
- 経営分析できる部署を立ち上げたい
組織強化、もしくは立て直しのために中途採用を行う場合があります。

まず思い浮かぶのは、
その道のエキスパートで経験豊富な人を採用しませんか?
年齢で言うと40代〜50代といったところでしょうか。
しかし、、、
この考え方は危険です!!
もし採用部署にマネジメントをする人が不在で、プレイヤーばかりであれば、40代~50代のマネジメント職を採用しても問題ありません。
しかし、既にマネジメントをする人がいる場合は、同じマネジメント職を採用するべきではありません。
現場が混乱するだけ!
スキルがあり、経験が豊富な人が1人でも多くいた方が良いのではないか?
この考え方は間違いです!!
理由は2つあります。
ここで「船頭」と「船員」に分けて説明します。
- 「船頭」→スキルも高く経験豊富な人(マネジメント職)
- 「船員」→一般の社員(プレイヤー職)
指示が複数になるとプレイヤーは混乱するだけです!!
「船頭多くして船山に登る」という言葉があります。
「指示をする人が多過ぎると、かえって統率が取れず、とんでもない方向へ向かっていく」という意味です。
「あの上司」と「この上司」で言っていることが違うと、現場は混乱するだけです。
指示する人は1人がベストです。
「その指示する人が指示を誤ったらどうする?」と言われることがありますが、指示が誤っていれば、やり直せば良いだけです。
複数の指示があれば、どの指示が誤りだったかわからなくなり、責任に所在が曖昧になります。
指示が1つであれば、その指示が誤りなので、再度練り直せば済む問題です。
実行するプレイヤー職を増やせ!
お伝えした通り「あーしろ!」「こーしろ!」と指示する船頭は1人で充分です。

採用する側は船頭を複数人雇えば年収も高いし、何とかしてくれると思いがちです。
体制強化や立て直しに必要なのは、実際に船を動かす船員なのです。

体制強化や立て直しができないのは、それに対する具体案が出ないからではありません。
その具体案を実行する人員が足りていないだけです。
日々やらないといけない仕事に追われ、やればもっと良くなる仕事に時間を割けていないのです。
どの会社でも言えることですが、誤解を恐れずに言えば「ああしたら良くなる」「こうしたら良くなる」というのは、大抵の人がわかっています。
ただ実行が難しいのです。
「言うは易し、行うは難し」です。
とにかく手を動かし、実行する人をたくさん雇うようにしてみてください。
組織は船頭と船員のバランスが大切です。
ここを経営陣が履き違えて、高い給料を出して船頭ばかり雇って「結果が出ない!」と嘆き「船頭に能力がないからだ!」と見当違いの結論に至ります。
どんなに優秀な船頭でも身体は1つで手は2本しかありません。
仮に優秀な船頭が船員になり下って、いくら頑張ったとしても、身体は1つで手は2本しかないので、プレイヤーの1.5人分の仕事をするのが精一杯です。
市場の転職情報を集めよう
採用担当者は中途採用を行う際に、市場の転職情報が気になりますよね。
特に今はコロナの関係で、転職市場の動きも以前とは変わっています。
そこで転職エージェントに登録して、キャリアドバイザーから転職に関する情報収集を行うのも一つの手段です。
けっこうリアルな市場の生の声が聞けて勉強になりますよ!(^^)!
もちろん自分が少しでも転職を考えていれば、転職エージェントに登録しておいて損はないです。
「全く転職する気がないのに、転職エージェントに登録するのは気が引ける」と考えるかもしれません。
しかし、キャリアドバイザーと気が合えば、逆にその人から自社に良い人を紹介してもらうこともできます。
ちょっと変わったやり方かもしれませんが、どういう形でも「縁を繋いでおくこと」は大切です。
特に人材不足に悩んでいる採用担当者は、転職エージェントと仲良くしておいて縁を繋いでみましょう。
私は今もですが、介護関係の採用を長くしてきました。
介護関係はご存じの通り、常に人材不足でなかなか人が集まりません。
おすすめの転職エージェントをご紹介しますので、気になった転職エージェントがあれば登録は無料なので、登録だけでもしてみて下さいね。
【どれか1社でも登録すべき転職エージェント】
まとめ
中途採用を成功させるポイントをご紹介しました。
会社経営の中で必ず問題は起きます。
問題を解決するのは、船頭ではなく船員です。
- 船頭は知恵を出す。船員はそれを実行する。
- 知恵を出す人間は1人。実行する人間は複数。
スキルがあり、経験豊富な優秀な人材ばかり集めても上手くいくとは限りません。
プロ野球で言うと、一時の某〇人軍のように、4番打者ばかり集めても打線が機能しないのと同じことです!!( ;∀;)
適材適所の人員配置を考えて、採用活動を行えば必ず会社は良い方向へ向かいます。
本記事を参考にしていただき、経営者と採用担当者の方は、誇りと責任を持って頑張ってくださいね!(^^)!
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